Monkey trap

よみがえる罠展-1950年代を生きた屋久島の猟師たち

屋久島町歴史民俗資料館 企画展
「よみがえる罠展-1950年代を生きた屋久島の猟師たち」
会期:2018年12月14日~2019年2月17日

12月14日(金) 18:00~ オープニングイベント
宮之浦在住の猟師である笠井健志氏による展示した罠の説明と、屋久島の狩猟について研究を行っている文化人類学者の服部志帆氏による1950年代の屋久島の猟師の説明を行います。

1950 年代の屋久島で猟師たちは屋久島の山々に関する細やかな知識をつかって、サルやシ
カ、イタチを狩猟していた。狩猟された動物たちは、島内で食料や薬の材料となったり、商人に
売買されたあと、島外に持ち出され実験用や展示用、加工用としてさまざまな形で利用されてい
た。当時の猟師たちは動物たちと密接な関わりを持ちながら、独特の狩猟法や知識を発達させて
いた。とくに狩猟法のなかでもサルの箱罠は、屋久島にしか見られないたいへん貴重な文化遺産
である。本企画展では、現役の猟師である笠井健志さんが再現した昔の罠(サルの箱罠、シカ
罠、イタチ罠)とともに、屋久島で狩猟の研究を行っている文化人類学者の服部志帆(天理大
学)が作ったポスターの展示を行う。12 月14 日18 時からはオープニングイベントとして、笠
井健志さんによる罠の説明と服部志帆による1950 年代の猟師の説明を行う予定である。ぜひ足
をお運びいただいて、70 年近く前の屋久島で猟師がどのように山と深くかかわり動物たちを生
きる糧としてきたのか、知っていただければと思う。

写真:笠井健志さんによって復元されたサル用の箱罠(撮影:服部志帆)