ヤクシカ

ヤクシカ問題と屋久島の生態系管理を考える

テーマセッション1
「ヤクシカ問題と屋久島の生態系管理を考える」

12月9日(土) 13:30~16:30
オーガナイザー:湯本貴和(京都大学霊長類研究所)

屋久島では鹿児島県や環境省・林野庁によるセンサスデータに基づいて、ヤクシカの個体数管理が試みられている。しかし、多くの関心のある屋久島町民に適切に情報が伝わっているか、はなはだ心もとない状態である。また、ヤクシカの個体数管理をどのように生態系全体の管理に結びつけていくかは、課題として残されている。このテーマセッションでは、屋久島での問題の出発点と対策の経緯をふりかえり、シカ個体数管理の国内外の実例、屋久島でおこなわれているセンサスと捕獲の実態、ヤクシカの林床植生・希少植物への影響をわかりやすく説明し、ヤクシカの個体数管理と屋久島の生態系管理をどのように進めればよいかについて討論をおこなう。

講演者
矢原徹一(九州大学大学院 理学研究院)
「ヤクシカと屋久島の生態系管理:出発点・経緯・今後の課題」
梶 光一(東京農工大学大学院 農学研究院)
「世界のシカ問題」
田中 準(環境省 屋久島自然保護官事務所)
「ヤクシカの現状:なにがどこまでわかったか」
手塚賢至(屋久島照葉樹林ネットワーク)
「トランセクト調査からみる低地照葉樹林の多様性と保全」
揚妻直樹(北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター)
「ヤクシカは屋久島でどのように暮らしてきたのか?」

総合討論