古い生活用品

報告 西部地域観察会 「半山を歩く」

日時  2017年7月22日(土) 9時~12時
場所  屋久島西部 半山地域
参加者 9人
引率・案内 杉浦秀樹、日下部力

半山地区は、昭和40年台まで人が住んでいたそうです。半山1号橋から出発して半山川沿いに下り、炭焼き窯、段々畑、家の跡などを見ました。五右衛門風呂、古い一升瓶、山仕事の道具などが今でも残っています。人が住まなくなって50年近く経ち、木もかなり茂ってきました。一見すると自然な森のようですが、中に入ってみると、確かに人がここに住み、生活を営んでいたことが実感できます。「屋久島のことを知りたい」という、参加者のみなさまの旺盛な好奇のおかげで、充実した観察会となりました。
半山でシカの観察をしている、北海道大学の日下部さんには引率の手伝いをしていただきました。お礼申し上げます。
この地域に関する参考文献をすこし挙げておきます。ご参考まで。

参考文献
松田 高明 (1997) 屋久島の不思議な物語―世界自然遺産の島. 秀作社出版.
大谷 達也. 揚妻 直樹. 揚妻-柳原 芳美 (2007) 屋久島西部世界自然遺産地域における森林利用の歴史. 保全生態学研究, 12, 78-85.
杉浦 秀樹 鈴木 真理子 (2015) 屋久島西部地域の古い人工物と過去の土地利用~瀬切川周辺~. 屋久島学, 2, 69-71.
杉浦 秀樹 (2016) 屋久島西部地域の古い人工物と過去の土地利用~川原周辺~. 屋久島学, 3, 120-122.

観察会のはじまり
観察会のはじまり(写真 日下部)
石段をみる
石段をみる(写真 日下部)
五右衛門風呂
五右衛門風呂が残っています(写真 杉浦)

 

 

「報告 西部地域観察会 「半山を歩く」」への1件のフィードバック

  1. いい機会をいただきました。感謝。
    廃墟といった様相ではなく、取り立ててといった感じでもなく、当然のように森の中に人々の営みの痕跡があるのが印象的でした。自然の時間の中に、ある時期人間がいた時期があったんだという感じでした。
    生態の上では様々な影響が続いているのでしょうが、森林の復元力に驚きます。屋久島だからでしょうか? 
    先生方と同行という機会が、とても大事な事であったと思います。

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